ビットコインがテスラに代わる？新指数「Mag 7B」登場

スタンダードチャータードのジェフリー・ケンドリック氏が主導する分析によると、「Mag 7B」指数は、ビットコインをテスラの代わりに組み入れることで、年平均リターンが約1%向上し、ボラティリティが約2%低下するという結果が示された。情報比率も1.13と、従来の1.04を上回る数値を記録し、リスク調整後のリターンが改善されたことが分かる。

また、ビットコインはこれまで「デジタルゴールド」として認識されてきたが、実際にはナスダック指数との相関性が金よりも高く、テクノロジー株に近い性質を持つとケンドリック氏は指摘する。2024年初頭に登場したビットコイン現物ETFの影響により、同資産の取引はテクノロジー株と同様にスムーズかつ効率的になりつつある。

現在のビットコインの時価総額は1.7兆ドルに達し、テスラの8,700億ドルを大きく上回る規模となっている。さらに、ビットコインの値動きがエヌビディアに近づいている点も注目されている。

今後の市場動向について、ケンドリック氏は楽観的な見方を示している。4月2日の米国関税発表を控え、市場心理は改善しつつあり、ナスダック指数の回復に伴いビットコインも上昇する可能性があると予測。特に、9万ドルの水準が市場の焦点となり、機関投資家の関心が高まっているという。

（参考）テスラの代わりにビットコイン？　新指数『マグニフィセント 7B』が登場