イオレ、暗号資産事業参入に向け資金調達

暗号資産市場の成長を見据えた事業拡大

イオレは、暗号資産金融事業への参入準備として、約1.96億円を充てる計画です。日本においても企業がビットコインを保有する動きが広がっており、同社は市場の成長性に注目しています。日本暗号資産等取引業協会のデータによると、2023年1月から2025年1月の3年間で、利用口座数は約1.9倍、利用者預託金残高は5.3倍に増加しており、同市場の有望性が示されています。

イオレはJAICの知見やAI分野の専門人材を活用し、AIを駆使した暗号資産運用モデルの開発に取り組む方針です。さらに、暗号資産レンディングや担保融資、ビットコイン・トレジャリー事業などへの展開も視野に入れています。

AIデータセンター事業の強化へ

同社は、2022年11月よりWeb3事業としてブロックチェーンゲーム関連のサービスを提供しています。今回の資金調達では、約2.2億円をAIデータセンター事業に投入し、JAIC-Web3ファンドの有限責任組合員であるダイナミックソリューショングループと連携。GPUサーバーの販売代理から自社販売、さらにはAIデータセンター運営への展開を進める方針です。

Web3事業においても、DEA社が提供するゲーム内でのゲームギルド運営やNFT・ゲームアイテムの販売代理業を手がけており、事業開始以来順調に成長を遂げています。

この資金調達により、発行済株式数の希薄化率は最大24.54%となる見込みですが、同社は「長期的な売上・利益の拡大や持続的成長につながり、企業価値の向上に寄与する」と説明しています。

（参考）イオレ、暗号資産関連事業参入準備へ　Web3ファンドから約4.2億円を調達