仮想通貨市場の4年周期は終焉か？

ポリゴンの共同創業者であるサンディープ・ネイルワル氏は、仮想通貨市場における「4年周期」の概念が変化しつつあると述べた。市場の成熟と機関投資家の参入が影響し、かつてのような明確な周期が見られなくなっているという。

同氏は、米国の高金利環境と流動性の低下により投機活動が減少しているものの、金利引き下げや政権交代が市場に活力をもたらす可能性があると分析。特にビットコイン（BTC）の半減期は依然として市場に影響を与える要因ではあるが、過去のような大幅な価格変動は見られにくくなっていると指摘した。

また、仮想通貨市場が本格的な上昇トレンドに移行した場合、大型銘柄から小型銘柄への資金流入が進む可能性が高いと予測。4年周期の崩壊要因としては、トランプ政権の仮想通貨推進政策が挙げられる。同政権の施策は機関投資家の参入を後押しし、市場の安定化を促す効果をもたらしている。

さらに、上場投資信託（ETF）の導入も市場構造を変化させる要因とされる。ETFは対象資産の価格を下支えしつつ、資金の固定化を促進するため、従来の周期的な価格変動を抑制する可能性がある。

これらの要素が絡み合い、仮想通貨市場の4年周期はかつてのような影響力を失いつつある。市場の成熟とともに、今後の価格変動の在り方も大きく変化するかもしれない。

（参考）仮想通貨の「4年周期」は終焉か ── ポリゴン共同創業者が語る構造変化