イーロン・マスク氏、DOGE省とドージコインの関連性を否定

米ウィスコンシン州で開催された「America PAC」のタウンホールミーティングにおいて、イーロン・マスク氏は連邦政府効率化局（D.O.G.E）と暗号資産ドージコイン（DOGE）が直接結びついていないことを強調しました。

America PACは、2024年11月の米大統領選挙に向け、ドナルド・トランプ候補を支援するために設立された政治活動委員会であり、タウンホールミーティングは公開討論の場として開催されました。

マスク氏は2021年頃から公式X（旧Twitter）でドージコインについて頻繁に発言しており、その影響力の大きさから2022年には市場操作に関する集団訴訟を提起されるも、後に取り下げられた経緯があります。

また、マスク氏はD.O.G.Eの名称決定についても言及しました。当初は「政府効率化委員会（GEC）」を予定していたものの、インターネット上で「政府効率化省（DOGE）」の提案が出たことから、それを採用したと説明しました。

今回の発言は、今年2月にD.O.G.Eの公式ウェブサイトでドージコインの象徴である柴犬のマスコットが一時的に表示され、市場でDOGEと政府機関が関連しているとの憶測が生じたことを受けたものです。この影響でドージコインの価格は一時14％上昇しました。

D.O.G.Eは2024年8月に発表されたトランプ政権の連邦政府規模縮小政策の一環として設立されました。主な目的は政府支出の削減や規制の整理、連邦機関の再編であり、特定の暗号資産との連携は計画されていないことが改めて確認されました。

（参考）イーロン・マスク、連邦政府DOGE省と仮想通貨ドージコインの関連性を否定