イザカヤ編集部
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2024.05.20
仮想通貨
仮想通貨に興味を持っている、もしくは保有したり取引したりしている人の中で
「仮想通貨のイーサリアムクラシック(ETC)って何?」
「仮想通貨のイーサリアムクラシック(ETC)の特徴やイーサリアムとの違いについて知りたい。」
「イーサリアムクラシック(ETC)の今後の予測・見通しについて知りたい。」
このように思われている人も多いのではないでしょうか?
当記事ではこのような悩みを解決していきます!
記事を最後まで読んでいただければ、上記悩みについて解決できるかと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。それでは解説していきます!
イーサリアムクラシックとは、高い知名度をすでに持っている仮想通貨であり、イーサリアムが分裂し生まれた仮想通貨のことです。
ハッキング事件をきっかけに、リスクや問題点を解消するために設計され、イーサリアムと同じような性質を持っていますが、その一方ではっきりと異なる点も存在します。
特にIoTによって、多くの機械がインターネットと接続されている現代社会で、イーサリアムクラシックの性質は高い親和性があると評価されており、そのような分野における決済手段として幅広く使われていくことが期待されています。
イーサリアムクラシック(ETC)の特徴は、以下5つです。
2016年の7月に、イーサリアムのハードフォークによりイーサリアムクラシックが誕生しました。
ある事件をきっかけにこのハードフォークは行われました。
その事件とは、ハードフォーク直前に発生した「TheDAO事件」というハッキング事件です。
2016年の6月当時、イーサリアム上の投資プラットフォームであったTheDAOですが、ハッキングされ大量のイーサリアムが流出してしまいました。
このハッキングをきっかけに、イーサリアム財団とコミュニティでは、取引記録に対し変更を加えるアップデートの実施により、TheDAOで起きた流出事態そのものをなかったように見せる措置を取りました。
しかし、運営側の意向によって取引内容を変更する措置は、イーサリアムにおける取引の信用性と不変性を損なう行為として反対する意見もあったため、コミュニティは二つに分かれたのです。
その結果、2016年の7月に実施されたハードフォークで、新バージョンで誕生したブロックチェーンをイーサリアムとする一方で、旧バージョンでは取引記録変更に反対していた者が残り、名前を変更し「イーサリアムクラシック」を誕生させました。
イーサリアムクラシックでは、取引などに関する情報をブロックチェーン上で記録するためのアルゴリズムとして、「PoW」が採用されています。
ビットコインなどにも使用されているPoWは、不正取引・改ざんに対し強い特性を持っているアルゴリズムです。
しかし、膨大な量の計算が必要になるため、ブロックチェーンの需要が増加しすぎた場合、処理に多くの時間がかかってしまい、ネットワーク手数料も高くなってしまうことが課題です。
そこで、同じくPoWを採用していたイーサリアムは、手数料が高くなるデメリットを無くすため、2022年の9月に大型のアップデートを実施し、コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに移行しています。
その一方で、イーサリアムクラシックでは、セキュリティ性能を最優先に考え、PoWを維持し続けています。
基本的にイーサリアムクラシックは、イーサリアムと同じ機能があります。
しかし、DeFi分野やスマートコントラクトでは、先行者利益があるイーサリアムの方が優れているため、イーサリアムクラシックではIoT分野において実用化することを目指し差別化させています。
IoTは、モノのインターネットと言われ、自動車やセンサー機器、建物、家電など、さまざまなものをインターネットと接続したり、相互通信を可能にしたりする技術です。
ネットにさまざまなものを繋ぐため、高い処理速度やセキュリティ性能が必要です。
そのため、イーサリアムクラシックは、ブロックチェーン技術を使用しIoTが抱えているそのような課題を解決しようと試みています。
イーサリアムクラシックは、発行上限枚数が2億1,000〜3,000万通貨に設定されているため、無限に発行できるトークンと比較し安定性の見込める通貨です。
事前に市場の供給量が決まっている場合、人気が高まるに連れ需要が拡大し、価格も高騰しやすいため、投資家からすれば大きな安心材料です。
ちなみに、イーサリアムの場合は発行上限枚数が設定されていませんので、マイニングされる度に増加し続けます。
CodeisLawは、ブロックチェーンシステムでは、コードが法で、唯一の支配権を持っているということを意味した言葉です。
ハッキングできないシステムとして、絶対的な自信を持っていますが、プラットフォームでブロックチェーンを運営しているシステムにおいては、脆弱性のあるものも存在し、技術者間で賛否両論の意見があります。
CodeisLawを掲げイーサリアムと分裂した経緯からも、イーサリアム・クラシックは路線を変えずにこの先も進んでいくことが予想されます。
イーサリアムとの根本的な違いは、「思想」にあります。
イーサリアムクラシックの場合、分散化されているため、高いセキュリティを持っており、保守的に行われるプログラムです。
イーサリアムが元々持っていた概念を一貫して守っています。
その一方で、イーサリアムに関しては常に変化を続けています。
イーサリアム2.0に移行すると、アルゴリズムをPoWからPoSへ変更し、2022年の8月には大型アップグレードのTheMergeを完了させたように、変化を続ける仮想通貨です。
イーサリアムは、取引の高速化と手数料の安さを追求し、パフォーマンスを最優先に考えたプラットフォームです。
元々イーサリアムにあった原則を守り続けているイーサリアムクラシックと、変化し続けているイーサリアムは、今後さらに時間が経過することにより、違いが明確になっていく可能性があります。
また、イーサリアムと比べ、イーサリアムクラシックの取引が迅速に実施できている理由は、主に以下2つです。
イーサリアムと比べ、イーサリアムクラシックを利用している人は少ないため、その分取引処理速度も速いです。
銀行窓口で手続きしたい際、利用者が少ないほど早く手続きが終わるかと思います。
また、その反対に混雑していれば、多くの時間がかかります。
イーサリアムクラシックでも、上記例と同じことが発生しているのです。
そのため、比較的利用者が少ないイーサリアムクラシックは、迅速な送金および着金が可能なため、ユーザーは非常に使いやすい通貨です。
また、イーサリアムと同じように、イーサリアムクラシックにもマイナーが存在しますが、すぐにマイナーが報酬を受け取れる仕組みにもなっています。
しかし、前述したように、結局のところ利用者が増加した場合は、取引にかかる時間も増加してしまう可能性が高いです。
そのような事態を防止するためにも、サイドチェーンがイーサリアムクラシックで採用されています。
上記で軽く触れたサイドチェーンですが、簡単に説明すると、メインとなるブロックチェーン以外でもチェーンを作成し、そこで処理させる技術のことです。
例えば一人の人が全処理を実施しようとした場合、多くの時間や負担が発生します。
しかし、人数が増えれば、その分早くすることも可能です。
その結果、送金詰まりなども発生せず、迅速に取引を行えます。
イーサリアムクラシック(ETC)の価格推移は、以下画像の通りです。
2024年の2月から現在5月までの価格動向では、安値切り上がりのトレンドが形成されています。
これは、イーサリアムクラシックが単体で上昇したわけではなく、ビットコイン現物ETFが2024年の1月に承認されたことが影響しているため、仮想通貨市場全体において価格が上昇しています。
3月後半以降は、少しずつ下落していますが、上昇過程における押し目と判断することも可能なため、今後上昇する可能性も高いです。
今後は、イーサリアムの上昇に連動することも考えられています。
イーサリアムクラシック(ETC)の今後の予測について、上昇予測と下落予測の両面から解説します。
イーサリアムクラシックは、IoT対応が進んでいるため、IoTが普及することで、価格も上昇すると予測されています。
また、上昇する要因には、以下2つがあります。
コミュニティーを発展させる
仮想通貨の価格が上昇する要因に、コミュニティーが機能しているかがあります。
2021年に、1000%を超える上昇を見せたミームコインであるSHIBは、NFTを使用しコミュニティーが発展したことが、価格を上昇させる要因でした。
イーサリアムクラシックでは、現状でコミュニティは未発展と言えます。
X(旧Twitter)のフォロワー数は、60万5,000人程度であり、他の銘柄と比較してもまだまだ少ないと言えます。
代表的な銘柄とフォロワー数は、以下の通りです。
イーサリアム:283万人
イーサリアムクラシック:65万5,000人
シバイヌ:348万人
ソラナ:202.7万人
※2024年5月時点
繰り返しになりますが、コミュニティーが発展することで、価格が上昇する可能性は高く、コミュニティーを機能させるには、影響力を持つ投資家やインフルエンサーから、いかに資金が獲得できるかが重要なポイントです。
新テクノロジーに参入
仮想通貨のマーケットでは、関連しているテクノロジーが流行り(トレンド)になった場合、仮想通貨価値も同時に上がる可能性が高いです。
直近トレンドでは、メタバースやNFT、DeFi、GameFiがあります。
イーサリアムクラシックでは、ETCBitsと呼ばれるNFTコレクションがローンチされていますが、トレンドには乗れていません。
Defi・NFTの取引量が増加したことで、価格が上昇したイーサリアムと同じ様に、今後トレンドに乗れるかが価値上昇の重要なポイントと言えます。
現在、イーサリアムはPoW方式によってブロックチェーン生成を行っているものの、将来的にPoSに移行していく予定となっています。
PoS方式では、ステーキングによりブロックチェーンへ貢献するため、これまでのマイニングとは異なった仕組みです。
イーサリアムクラシックでは、PoW方式が採用されているため、PoSにイーサリアムが移行することで、イーサリアムクラシックの価値が下落してしまう可能性もあります。
仮想通貨市場全体における動向と合わせ、価格は停滞し続ける可能性があります。
2021年5月からイーサリアムクラシックは、下落が続いており、世界経済に影響しています。
その理由は、イーサリアムクラシックだけでなく、仮想通貨の中でも有名なビットコイン・イーサリアムといった銘柄も似たような下落を見せているからです。
特に2022年に突入してから、深刻なインフレが続き、それぞれの国の政府が、インフレを抑え込もうと金利を継続的に引き上げてきました。
金利が引き上げられることによって、世の中のお金の巡りが鈍ることに加え、国債や法定通貨などを保有しているだけでも十分な利息が獲得できるため、わざわざ価格変動の大きな仮想通貨に投資しリスクを負う必要がないのです。
しかし、その反面、価格が大幅に下落している状況は、安く買い付ける絶好のチャンスでもありますので、長期的な視点を持って、将来的に復調を期待する場合は、リスクをコントロールしながら、価格が安い内にイーサリアムクラシックに投資しておくのも1つの戦略でしょう。
イーサリアムクラシックとは、高い知名度をすでに持っている仮想通貨であり、イーサリアムが分裂し生まれた仮想通貨のことです。
イーサリアムクラシックの特徴には、アルゴリズムにPoWが採用されていることや、IoT分野での活用が目標とされていることなどがあります。
イーサリアムのハードフォークによりイーサリアムクラシックが誕生しました。
イーサリアムクラシックの場合、分散化されているため、高いセキュリティを持っており、保守的に行われるプログラムです。
将来性に関しては、コミュニティーの発展や新テクノロジーへの参入で上昇する予測もあれば、PoW方式からPoSにイーサリアムが移行することで、イーサリアムクラシックの価値が下落してしまう予測もあります。
そのため、イーサリアムクラシックに興味を持っている、もしくは保有したり取引したりしようと思われている方は、イーサリアムクラシックの特徴や将来性を理解した上で検討することが大切です。
イザカヤ編集部
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